ℱeee - For Education of Electromagnetic Engineers -
波動情報研究室では、電磁気学の延長上にある電磁波工学やマイクロ波工学から研究テーマを選定しています。
マイクロ波は、数センチから数十センチ程度の「人体パーツ」に相当する波長を持っているのが特徴であり、
レーダ、無線通信、スマホや家電にも利用されています。
理論解析(物理と応用数学)と測定による検証に加えて、最近ではコンピュータ支援設計・CAE(偏微分方程式の数値計算とCAD)を取り入れながら発展しています。
主な研究テーマは以下の通りです。
1.電磁波回路(平面・立体回路)の設計と製作
2.電磁波の放射および回折と散乱に関する計算
3.電磁波材料の誘電率・透磁率・導電率の推定
4.電磁界シミュレーション用ソースコード開発
5.電磁界計算モデルと計算結果表示技術の開発
6.電磁界分布計測の高速・自動化に関する研究
7.アナログ高周波回路設計エンジニア育成教育
対象とする支配方程式はマクスウェルの方程式と波動方程式です。
電磁波は周波数と出力によって、熱作用と刺激作用があることが知られていますが、可視光を除く微弱な電磁波動は人間の五官では感知できません。ほとんどの波動情報は眼に見えず、耳に聞こえず、鼻で匂わず、舌で味わえず、身で触れられないけれど、確かに存在し日常生活の中で利用されています。時代は携帯電話3G世代が終わり,Beyond 5G/6Gに移行していますが基本的な要素技術は今も変わりません。(イメージ図)
一人前の技術者になるのに、デジタル回路3年、アナログ低周波回路5年、高周波回路10年と言われています。アナログ高周波回路設計にはそれだけの知識と熟練を要します。
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2025.7更新